ギャラリーで人間観察

現在作品展を開催中で、今週はギャラリーに案内係として座って過しておりました。
ギャラリーはイスタンブルの繁華街ベイオール地区の区役所の一階にあり、
人通りは多く、毎日区役所に用事があって来る人々も大勢います。
そんな中、訪れて下さる人々を観察。

※ 地元のおじさん、おばさん達 
市役所へ用事でやって来て、ギャラリーにある椅子に座って休憩。
お話に夢中で、タイルやお皿をチラリとも見てくれません。
しかも、編み物始めるおばさんもいるし。。。
おじさん、おばさん、ぐるりと首を回すだけでもいいから作品を見て下さ~い。
でも、一人で座っていると淋しいから、居てくれてありがとうっ。

※ 触ってみる、引っ張ってみる。
好奇心の赴くままに、タイル画の表面に触ってみる。
ツルツルして気持ちよさそうなので、触りたくなるのでしょうね。
その気持ち、わかります。
ですから、この程度であれば、後ろから見守ってます。
ところが、引っ張ってみるという行動に出られる人もいます。
タイル画はかなり重いのです。それが、紐一本で釣られていてすごいなぁ、
どれ位耐えるのだろうと引っ張ってみたくなるのでしょうか、さらには、もっと、
重くても大丈夫なのかな?と試したくなるのでしょう。
これは怖いです。止めて下さ~いと飛んでゆきます。

※ 他のギャラリーからの呼び込み?
近くのギャラリーで個展を開いている方のスタッフが、こちらの会場へ出張。
サイン入り小さなプレゼントを渡し、ご自分のギャラリーへお客さんを誘導。
まぁ、すごい気合の入れようだなぁ~と思うけど、怒るほどのことではないので、
見過しておきます。

※ 困ってしまう・・・お客様?スパイ?
作品展にわざわざ足を運んで来て下さる事は、とっても有難く、更に作品を
気に入ったと言って頂けると、思わず涙ぐんでしまう程に嬉しいのです。
が、困ったこともあります。中には丸々デザインを盗んで行く人々もいるのですよ。
気に入って頂くのは嬉しい!だけど、何ヶ月もかけて考えてやっと作品として
仕上げたデザインが、作品展の半月後には、お土産物屋さんに並んでしまう。
非常に虚しくなります。
(しかも数百円で売られているし。。。商品として勝てないよ~)
トルコはコピー天国。一度、人前に出してしまえば、あっという間にコピーされて
しまいます。覚悟はしていても厳しい現実に、やる気が失せてしまいます。
非常に悲しい。
という訳で、作品展2日目からは、作品の写真撮影禁止となり、純粋に作品を
気に入って写真を撮りたいと言う方々には申し訳ないと思いながら、写真撮影の
申し出をお断りせざるを得ませんでした。ごめんなさい。

トルコ人のコピー力というのは、本当にスゴイもの。
有名な作家さんの中でも、コピーを売りとしてしていらっしゃる方までいる程、
社会全体、コピー、盗作について罪の意識が薄いのです。
う~ん、なかなか大変だ。

ギャラリーに座っての案内係。
色々な人を観察できて面白く、個性的な人々や好奇心の赴くままに行動する人々が
多くて、持っていった本を読むことなく時間が過ぎてしまいました。
[PR]
by ateliercinicini | 2010-10-23 20:35 | 展覧会・作品展 | Comments(8)
Commented by orientlibrary at 2010-10-24 10:11
人を見ているのって楽しいですよね。トルコ、日本のお客さんと違う面もありそうですね。興味深いです。
コピー、そんな堂々と?ウズでも以前から問題になっていますが、あっという間に同じような商品が並びます。買う側としてはできばえで選ぶことになりますが、最初に考えるのがむなしくなりそうです。
それにしても、トルコの人って本当に商売熱心ですね。しかもガンガンの営業を、嫌々やっているのでもなさそう。近所のトルコ料理屋さんは、毎日毎日家族でのチラシ配りと街頭トークを。日本じゃ目立つんですが、トルコの人にとっては当たり前な感覚なのかもしれない、とギャラリーの営業の部分を読んで思いました。
Commented by ateliercinicini at 2010-10-24 18:33
◆おりえんとさん
トルコの人は、大人になっても子供の様で、考える前に体が動いてしまっているようです。見ていて面白いですよ。人とお話するのが大好きですし、営業に向いているのでしょうね。

コピーは本当に堂々としたものです。腕の良い職人さんにコピーされたら最後です。コピーがオリジナルに取って代わってしまいますもの。それで、コツコツ頑張っている真面目な作家さんが、アトリエを閉めざるを得なくなっていくのを見ると理不尽で腹立たしくなりますが、量産できる工房にはかなわないのです。悲しいですね。
Commented by makikoai2005 at 2010-10-24 21:42
えええ!
さすがコピー天国トルコですね。それにしても、ギャラリーに並んでいる作品を堂々とコピーとは…。
 他のギャラリーからの勧誘というのもすごいですねえ。
Commented by ateliercinicini at 2010-10-26 20:44
◆makikoai2005さん
私はけっこう感情的になったり動揺したりするのですが、トルコ人にとっては、コピーも他のギャラリーからの勧誘も想定内というか当然のことのようで、平然と構えていました。おおらかですね。
Commented by teppeiyama at 2010-10-28 07:06
コピーは本当に難しい問題です。

僕も周りの人から、そのうち同じようなのがアヴァノスで作られて
あなたが知らないうちにグランドバザールに並んでいるよ、と冗談を言われます。
アヴァノスには僕より100倍腕のいいろくろ職人さんと、
彫りの名人がいますから^^
自分の作品を宣伝するのは大事ですが(生活のためには商売しないとね)
そのせいで知らないところでコピーされるリスクも大きくなるんですよね。

でもコピーされるということは、その世界の玄人さんに認められたということで
まだまだ未熟者の僕たちにとっては逆に喜んでいいことかもしれない、と
そういう考え方もありますよ。
まあその時そう思えるかどうかは実際コピーされるまで分かりませんけどね^^

Commented by ateliercinicini at 2010-10-28 23:11
◆Teppei さん
ほんとにね、コピー問題は難しいです。
Teppeiさんの鳥さん達、日本的な模様に加えて、ブドウやチューリップを描き 
“アヴァノスの鳥”と名付けてはいかがでしょう?
作品をコピーされる前に、名前を拝借?!

>でもコピーされるということは、その世界の玄人さんに認められたということで
>まだまだ未熟者の僕たちにとっては逆に喜んでいいことかもしれない、と
>そういう考え方もありますよ

そう、ポジティブ思考で行った方がいいですね!
めげずに頑張りましょう!
Commented by yildizKSmama at 2010-10-30 16:52 x
トルコでのコピー品(サッテというのか?)は本当にすごいです。
シャネルやらビトンやら、たくさんのブランド模倣品が当たり前の
ように町で売られていますね。
友人が高いブランドのカバンやサングラスをしているので「すごいね~高いでしょ?」と聞くと、サッテにきまってるじゃん、正規物はお金持ちが買うもんだよ。
まあ~びっくり。でも、出来もかなり良し。どちらが正規ものか
見分けもつきません。(まあ、かなり粗悪なものもありましたが・・)
コピー商品にデザインが盗まれてしまうというのは、本当に問題ですね。日本でもかなり被害があるようです。
トルコでは、あまり気にしていないというところが、また懐が広いのか?楽観的なのか?作品を作る側としては、困りますね。
Commented by ateliercinicini at 2010-10-31 19:47
◆yildizKSmamaさん
トルコでは、どちらかというとコピーされるより、コピーする立場であるケースが多いのであまり問題視されないのだと思います。
トルコが更に発展して真似られる側になった時、初めて状況が改善されていくのではないでしょうか。
<< タイル教室 / リュステム・パ... オスマン朝 ブルーアンドホワイ... >>