トルコタイルのデザイン描きを始めた頃、違和感を感じたのは、季節を無視して
四季の花を一つの画面に描き込める事でした。 ですが、日本とトルコの季節感の違いを理解できた今では、アナトリアの厳しい 自然の中では、春夏秋冬、いつでも花を見ていたいのだなぁと納得です。 宮殿やモスクを飾る壁面タイルは常春の花園です。 Eyüp Sultan Türbesi /エユップ・スルタン廟 Istanbul 春のパッチワーク Eyüp Sultan Türbesi /エユップ・スルタン廟 Istanbul やはり、花に囲まれると気持が穏やかになります。 このように四季を問わずに花を求めるトルコ人。 自宅にもタイル画を飾る人々が多いのです。 油絵や水彩画を飾るのと同じ感覚で、タイル画を飾る。 とても素敵です。 『時計草とライオン』 60 x 60 cm 窪田さんの作品。 『サギ草と鷺と蛍』 60 x 80cm 私、鬼頭の作品。 日本人には人気のあるチューリップ柄ですが、トルコ人のお客様の中には、 「チューリップばかりで、もう飽きたわ!」 とおっしゃる方もあり、あまりトルコタイルに使われていないモチーフを様式化して オリジナルのタイル画を作っています。 日本でトルコタイルと言うと、旅の記念品として小さなマグネットや小鉢やお皿が 思い浮かびますが、本流であるタイル画をもっと身近に感じてほしいなと思います。 クリック、ありがとうございます! にほんブログ村
by ateliercinicini
| 2011-05-16 02:55
| 日々の絵付けと作品と
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Comments(12)
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teppeiyama at 2011-05-16 07:02
ちょうど自分のブログでチューリップの制作写真をのせた矢先、
ここをのぞいたら「チューリップばかりで、もう飽きたわ!」なんて(笑) オリジナルのデザイン、盗作されないようにねー。
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ateliercinicini at 2011-05-17 03:37
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at 2011-05-17 04:11
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ateliercinicini at 2011-05-17 20:30
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at 2011-05-23 21:22
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ateliercinicini at 2011-05-24 04:32
◆鍵コメさん
トルコタイルのモチーフは、そう丸っこく、ポテッとした可愛らしいですよね。 トルコタイルの型紙も、トレペに穴開けをして作ります。 マヨルカタイルと同じですね。 穴あけの方向は、人それぞれなんですよ。好みですね。 私は裏面から針刺しをしますが、アトリエのKさんは表からの穴あけです。 是非、トルコにお越しの際は体験してみて下さいね。
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yildizKSmama
at 2011-05-24 20:36
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トルコのタイルも穴あけするんですね。
でも、どちらからでもいいのですか・・ 私はマヨルカの時いつもタイルに白い釉薬をかけてその上に、 下絵を写すので裏からじゃないと、釉薬が穴の突起にこすれて ボロボロになってしまうので必ず裏からと言われています。 トルコのタイルは、下地は釉掛けしないのですね。 色々な技法があって、勉強になります。
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ateliercinicini at 2011-05-25 00:00
◆yildizKSmamaさん
裏側からの穴あけが本来の方法ではないかと、私も思います。 穴の突起をタイル面に接した状態で擦れば、折角あけた穴が塞がってしまって、 粉が下に落ちにくくなりますしね。 只、開ける穴が大きい人は表からの方がいいのかもしれません。 じゃないと、炭粉で真っ黒になってしまうようです。 トルコタイルは下絵付けなので、色つけ後に釉掛けをするんですよ。 素地には化粧土が掛けられていますけれど、穴の突起がタイル表面をこすって ボロボロになると言うほど、トルコタイルは繊細じゃないんです^^。
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YildizKSmama
at 2011-05-25 01:53
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>開ける穴が大きい人は表からの方がいいのかもしれません。
じゃないと、炭粉で真っ黒になってしまうようです。 そうなんですよね。炭粉なのか顔料なのか、たまにわかならくなってしまうことが、あります。 絵付けをしているうちに、炭粉が多いと手でこすってしまったり (まだひよこなので・・)、炭粉が少ない方が綺麗に書けそう ですよね。 >トルコタイルは繊細じゃないんです すでに、化粧土がかかっていて時間がたっているとそんなに傷ついたりしないのかもしれませんね。 スペインもトルコと似ていて、かなり大雑把なので助かっている 面が多いです。(私が大雑把なので・・) でも、絵柄はトルコのほうが繊細で凝っていると思いますよ。 いつみても、素敵な絵柄が多いですよね。 今日は、ソカラトタイルとオイルの絵付けをしました。 いつまでたっても、細い線を書くのは苦手です・・ 沢山作ったら、上手になるんでしょうか?(T_T)
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ateliercinicini at 2011-05-25 06:20
◆YildizKSmama さん
ご存知かもしれませんが、炭粉が余分だなと思う場合、私達が使う方法は、 タイルやお皿の表面に塩を撒き、揺すって塩を転がすという方法。 炭粉と塩がくっ付いて、吹き飛ばすと余分な炭がとれてるんですよ。 面白いんです。 只、マヨルカでは先に釉薬が掛かっているということですから、傷がついたり、 塩と釉薬が予想外な化学変化を起こしてしまい、向いていないかもしれませんね。 ソカラトタイルって、粘土に直接描くタイルでしたっけ? 可愛らしい動物モチーフが多くて、描いていて楽しそう。 色々な技法を習っていらっしゃって、面白そうですね。羨ましいなぁ。 細い線は、良い筆を使うと描けます^^ 私はトルコモチーフはトルコの筆を使ってますが、オリジナル作品は日本の面相筆を 使います。かすれず、味のあるラインが描けますよ。
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yildizKSmama
at 2011-05-25 08:35
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塩を使うなんて、驚きました。
炭と塩はくっつくんですね。目からウロコです。 私が習っている中では、塩は出てこなかったので なにか理由があるのかもしれませんが、そのような 炭の除去方法があるとは・・勉強になりました。 ソカラトタイル・・そうです!なんか昔の壁画を書いている ような感じでした。 細い線はやはり筆ですか。マヨルカの時は、例のチョンマゲ筆の 先の細いものを使っていますが、気を抜くと線がゆがんで しまうので、線って気持ちが出ますよね。 面相筆ですね、さっそく使ってみますね。 ありがとうございました。
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ateliercinicini at 2011-05-26 18:42
◆yildizKSmama さん
昔から続く伝統的な技法は、それぞれの理由があって続いてきているのでしょうから、 きっと、マヨルカでは塩による余分な炭粉の除去は適当ではないのでしょうね。 線描きも、柔らかい細いラインよりも力強いストレートなものが、そのデザインに 合っているとか、顔料と柔らかい筆の相性が悪いとかがあるのかもしれませんよ。 何事も、実験。実験。 色々試してみて、失敗と成功を繰り返して、楽しんでみて下さい。^^
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