トルコで買い物をする時の鉄則は、『 現物を目で手で確認して買う!』です。
ここでは「同じ品を取り寄せます」と言われても、同品質の同じ品を手に入れることが 大変難しい。 絵付けの材料も出来る限り、実際に目で見て選ぶようにしています。 ですが、今回、タイル下絵付け用絵の具を購入するにあたって、いつものメーカーの いつもの色だから失敗はないだろうし、重いから電話で注文し、送ってもらうことに しました。 注文したのは、黒・コバルトブルー・ターコイズブルー・赤・緑の伝統色に白の6色。 そして届いた絵の具達。 絵の具はこんな風にペットボトルに入って届きます。 何が届くか分かっていても、一つずつ取り出して眺めるのは楽しい。 で、最初に取り出したコバルトブルー。 頼んだのは『ペンベ・コバルト』と呼ばれる焼成前はピンク色をしたコバルトブルー。 あれ????? 色、違うんじゃ? 左が現在使っている『ペンベ・コバルト』。右が送られてきた『ペンベ・コバルト』。 同じ色には見えないのですけれど? でもラベルには『ペンベ・コバルト』と書いてある。 同じメーカーでもロットが違うと、少々色が違うことがあるにはあるけど、これは、、、 違いすぎじゃありませんか? それに、この色『ペンベ((ピンク)』じゃないし。 が、お店は「見かけは違うが同じ色だ。『ペンベ・コバルト』だ。」 と言い切る。 試し焼きしてみるしかないのだよね。。。 いつものメーカーのいつもの色だから失敗はないはずだったのに。。。ちょっと、心配。 気を取り直して、緑を手にすると、 左が『ぺトロール・グリーン』、右が『深緑』。 『深緑』を注文したのに、やって来たのは『ぺトロール・グリーン』。 違うよ! これは完全に違いますよ! お店に電話すると、 「あれ、『ぺトロール・グリーン』使わないの?」 とおっしゃる。 ほしいのは深緑なの。。。 (後日、欲しかった深緑が送られきました。^^) 黒、ターコイズブルー、赤はOK。 欲しかった色が届きました。 よかった。よかった。 有り難うね。 気分が持ち上がってきました。^^ そして、最後は初挑戦の「白い絵の具」。 現在キュタフヤ陶器で流行っている『カバルトマ・ベヤズ(ぷっくり膨らんだ白)』 を試してみようと、注文してみました。 ですが、これって・・・・・。 左が化粧土、右が絵の具カバルトマ・ベヤズ(盛り上がった白) 同じものではありませんか? 一方は『化粧土』 (タイルをより白く滑らかにするために表面に塗られている泥と水の混合物)。 一方は、『カバルトマ・ベヤズ』という名の下絵付け絵の具。 確かに、化粧土で絵付けは出来る。 が、別物だと思って注文したのに、同じものを手にする事になると、、、 何だか複雑な気分です。 それにしても、同じものに名前を二つ付けて販売するなんて、商売人ですなぁ~。 ふぅぅぅ~。 開けてみれば、疲れを感じたお買い物。 やっぱり買い物は、『 現物を目で手で確認して買う!』のが一番です。 クリック、ありがとうございます! にほんブログ村
by ateliercinicini
| 2011-08-01 08:11
| 日々の絵付けと作品と
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Comments(14)
これが噂のカバルトマベヤズ。
ってこれやっぱり化粧土ですよね。 水入れてといてあるだけで違う製品するのでしょうか。 トルコ式商法に見事いっぽんやられたって感じ。 もう笑うしかないですね。 私のほうはお金入金したのにまだ送ってこないですし。 ま、トルコですから。ははは。。。 実は私もブログなるものに挑戦してみました。 難しいですね。わけが分からなくてあちこちうろうろしちゃいました。 よろしかったらご訪問ください。 事後承諾で申し訳ありませんが、リンクもさせていただきました。 これからも細く長く仲良くしてやってくださいませ。
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zeytin
at 2011-08-01 18:48
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追加で私のリュシュテムパシャのパノ用に買ったペンベコバルトも上の青いのよりちょっと薄い感じでした。こわごわ使ってみたけど、結果は以前ごらんになったとおりでした。なんで毎回色が一定しないんでしょうね。不思議です。
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ateliercinicini at 2011-08-02 00:42
◆ zeytin さん
今回購入した化粧土は粉状じゃなくて、液体で来ましたから、本当に見かけから 何から一緒です。 まあ、化粧土が切れた時に、代わりにカバルトマベヤズが使えるんだと思えば いいんですけどね。 絵の具として使うことはあまりなさそうだから、実際、そうなりそうです。^^ コバルト、新しく来た方が焼きあがると青みが強くでそうですね。 私の好みは赤みの強いものなので、これを見た時ちょっとがっかりしました。 兎に角、一度焼いてみます。 ブログのリンクどうもありがとうございました。 私のほうにも、リンクさせて頂きますね。 こちらこそ、宜しくお願いします。
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zeytin
at 2011-08-02 15:17
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yildizKSmama
at 2011-08-02 19:32
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ペンベコバルトは是非、使ってみたい色です。
あの青は本当に素敵です。 しかし、同じペンベコバルトと言っても随分見かけ違いますね。 いつも同じ事が起きないトルコ、これも楽しまないとやってられない ですね~。 トルコの絵の具、使ってみたいな~
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ateliercinicini at 2011-08-03 20:09
◆ zeytin さん
材料まで自分で作るのは無理ですから、ある程度のところで、妥協しないと いけないのですが、、、 オリジナル作品は、いつもコバルトブルーを意識して描いているものですから、 コバルトの発色だけは妥協できないのですよ。 一度、良い色だなと思った絵の具を手に入れたら、それを大量買いでストックです。^^ 焼成は、窯の神様にお祈りです。 マカパカさんところの話。 いや~、悩みましたよ。 一戸建ての家に、大家さん一家と私だけが住んでいるんです。 (私が1階、大家さんが2、3階で玄関別) ドアノブにかけるのは他人行儀だしな、と思うし、だからと言って、直接渡そうと ベルを鳴らせば、大抵、旦那さんが出ていらっしゃる。 物が物だけに悩んでしまいました。 結局、庭に野菜を採りに出た奥様が発見してご自分で持ってゆかれました。 よかった。よかった
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ateliercinicini at 2011-08-03 20:13
◆ yildizKSmama さん
トルコのチニの絵の具は、発色がとても綺麗ですよ。^^ 通常のセラミックは、大抵ヨーロッパのメーカーものを使っているようです。 この上で紹介した、カバルトマ・ベヤズ。 以前、yildizKSmama さんがご質問されたプックリと盛り上がった絵の具なんですよ。 絵の具の正体は化粧土でした。
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yildizKSmama
at 2011-08-04 20:46
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本当に、発色が綺麗ですよね。
スペインの絵の具は、すこし奥ゆかしい感じの 発色でビビットな感じの色になると、ヒビの模様が入ったり してしまうこともあります。 今日も、教室で先生と他の生徒さんと是非トルコの釉薬とタイルで 作ってみたいと話をしていたところです。 今度、是非教えに来てくださ~い(ちょっと遠いけど・・・)(*^_^*) カバルトマベヤズ・・・あのニメットさんのタイルの絵の具ですか? 化粧土なのですね。粘度が高さそうですね。
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ateliercinicini at 2011-08-05 02:58
◆ yildizKSmama さん
トルコタイルも、私達が購入できるレベルの絵の具とタイルでは、貫入は避けられないんです。遠くから見ると、綺麗に見えますが^^ ニメットさんの作品は、ご自分のアトリエオリジナル絵の具が使われているでしょう から、実体は分かりませんけれど、小さなアトリエで作られている作品は、この同じ化粧土を使っていると思います。 同じ店から絵の具を取り寄せてみましたので。 使い心地は、、、 ポッテリしていて細かい模様だと筆だと描きづらく、スポイトで色を乗せていく方が楽そうです。
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yildizKSmama
at 2011-08-05 13:48
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なるほどです。
やっぱり、筆では描きずらいのですね。 昨日も私の先生と「きっとかなり粘度のある釉薬にちがいない・・」と 話していたところです。 器の側面も足れずに絵柄が止まっているところから かなりのモッタリ感ではないかと・・ スポイトでクエルダセカのように使えそうですが、色と色との境は どうやって分けているのでしょう?焼成の時、混ざらないのかしら? 日本でもトルコの釉薬が手に入れば、試作してみたいものです・・ ああ~こういうお話をして頂けるなんて、楽しいわ~(*^_^*) また、宜しくお願いします。<(_ _)>
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ateliercinicini at 2011-08-07 19:11
◆ yildizKSmama さん
大柄の物やよく見られる点描なら筆で描けますが、やっぱりスポイトの方が 楽ですね。きっと。 これは化粧土でして、釉薬じゃないんですよ。 ですから下絵の具の様に使って、この上から普通に透明釉薬をかけます。 釉薬のように流れて混ざり合うことはなさそうです。
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yildizKSmama
at 2011-08-07 20:58
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そうですよね、化粧土だって書いて頂きましたよね。
うっかりしてました・・(;一_一) それなら、流れないので使いやすそうです。 上から透明釉をかければ、光沢もでますし トルコの化粧土と釉薬、是非使ってみたいです。
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teppeiyama at 2011-08-12 01:55
あははは^^
この記事、ものすごく共感してしまいました。 同じような経験している身としては、実際のところワラエナイ。。。 ダッチャに行く前に半マット釉薬を購入してカップに使用したのですが 以前使用したときは納得のマット調だったのに、同じ品番の今回の釉薬、 これはもう透明釉じゃないの?というくらい艶がでてしまいました。 “いつものメーカーのいつもの色だから失敗はない” そんな世界に僕は住みたい。
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ateliercinicini at 2011-08-12 07:03
◆ teppeiyama さん
“ぬか喜びと落胆、苦笑にあきらめを繰り返し、時にまぐれの大当たり。” そんな世界から脱出したですわ。 艶がでてしまったカップ。 一気に大量生産してしまったんですか? それは、落ち込みますね。。。
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