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Adil Can Güven / アディル・ジャン ギュヴェン  (イズニック)

2月末、青空が広がり少しずつ温かくなってきました。
春を感じるイスタンブルです。
こんな日はイズニックへ行きたくなります。
が、しばらくは行けそうにないので、気持ちだけイズニックへ。^^
イズニックにある大好きなアトリエ、ご夫婦の紹介です。
Adil Can & Nursan Sanat Atölyesi

Adil Can Güven / アディル・ジャン ギュヴェン  (イズニック)_b0206491_19503520.jpg
              アディルジャンさんと奥様ヌルサンさん。

イズニックは城壁に囲まれた小さな町で、
イスタンブルから行く場合、“イスタンブル門” という門を通って城壁内へと入ります。
城壁の中に入って直ぐ右手にあるのがアトリエ兼お店です。

アディル・ジャン ギュヴェンさんは、1953年イネギョル出身。
1970年より陶芸を始め、キュタフヤ、チャン、チャナッカレの作家さん、職人さんに
弟子入りして学びましたが、一時期、陶芸から離れていたそう。
そんなアディル・ジャンさんを説得し、励まして再び陶芸へと向かわせたのが奥様の
ヌルサンさん。
ご夫婦一緒にアトリエを開いて25年、色々と苦労された時期もあったそうですが、
いつも笑顔で、素晴しい作品を作り続けていらっしゃいます。

Adil Can Güven / アディル・ジャン ギュヴェン  (イズニック)_b0206491_20493615.jpg

「結婚して25年。
毎日24時間一緒に過していても、
私はセルジューク時代に入り込んで当時の人々と対話していて、
ジャン(ご主人)は、ビザンツに飛んでいるの。
それぞれが自分の世界を生きているから、
長い結婚生活も飽きないのよ。」
とヌルサンさん。
素敵すぎる!






アディルジャンさん、ヌルサンさんのアトリエで作られる作品は、トルコのお土産として
一般に見られる雑貨的な陶器ではなく、もっと陶器好き・タイル好きの人が好む味の
ある作品です。
アナトリアで古代から現代まで作られてきたあらゆる種類の陶器を、伝統技法と材料を
再現して制作したものばかりで、一つのアトリエ(しかも家族4人だけ!)でこの全てを
作ったの?と驚くほどのバリエーションなのです。
ラスター彩あり、スグラフィットあり、スリップウェアにクエルダセカ。
ブルー&ホワイトにチャナッカレ。
もちろんイズニックやキュタフヤの下絵付けも。
紹介したい作品が多すぎて、写真を選びきれず。。。
是非、こちらをご覧下さい。→http://www.adil-can.com/ 

Adil Can Güven / アディル・ジャン ギュヴェン  (イズニック)_b0206491_2135213.jpg
            写真はご本人より拝借しました。         

あまりにお二人が好き過ぎて、ついつい長文になってしまいました。
(本当はまだ書き足らない。もっと、もっと、紹介したい。笑)
普通のお土産陶器に飽きた方、是非是非こちらへ。
本当に多種多様。
欲しいものが多すぎます。
出来る事なら全部買い占めたい。
それに歯止めをかけてくれるかのように、こちらではクレジットカードが使えず現金のみ。
お買物をしたい方はご注意を!


☆ イズニックへ行かれる方はイズニック博物館を見学して、アナトリア陶器の伝統
技法を予習してからこちらのアトリエに行くと、より楽しめると思いますよ。


☆ 日本の方は、常滑にあるINAXライブミュージアムで現在開催されている
青の魅惑 -イラン、トルコ、ウズベキスタンのやきもの』 ( ~2012年3月20日)
でアディル・ジャンさん、ヌルサンさんの作品が見られます。
早春の常滑へどうぞ!





クリック、ありがとうございます!


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by ateliercinicini | 2012-02-26 21:42 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(6)
Commented by zeytin at 2012-02-27 17:03 x
こんにちは、
本当にお二方の作品、いいですよね。
そういえば、この前行ったときにチニチニさんが注文していた
タイル出来上がっていましたか?
キュタフヤ男性2人組。
もし購入されていたら見せてくださいね。^^
Commented by hisosari at 2012-02-27 17:55 x
webも拝見しました。
本当に素敵ですね。
渋めの色使いが日本人好みのですね。
日本の家屋や和室にも合いそう。

私も惚れ惚れしてしまいました。
Commented by ateliercinicini at 2012-02-28 08:39
◆ zeytin さん
眺めていて飽きない、味わいのある作品ですね。
キュタフヤ男性二人組。まだなんですよ~。
タイミングがね、合いません。
売れちゃっていたり、私の引き取り荷物が多すぎて、購入できなかったり・・・。
でも、いつか!その時は、披露いたします。^^
Commented by ateliercinicini at 2012-02-28 08:42
◆ hisosari さん
惚れ惚れでしょう?
次にイズニックへ行かれた際は是非、お立ち寄り下さいね。
いつか、イズニックで会いましょう!
Commented by boncuk*tile at 2012-02-28 17:10 x
このアトリエの作品は本当に何度見ても素敵です。
以前にご紹介してくださったとき、本当に衝撃で透明釉をかけた
レリーフ調の器や黒の地に水彩のように筆後を残して、花をあしらった
作品など、真似できないけどトライしてみたいものばかりでした。
また、前回の時はスグラフィートとYUNAN陶器(ギリシャ調黒絵付け?)は載っていなかったのでまた、作品の幅が広がっていて素敵です。
スペインタイルでも、このスグラフィートやギリシャ調の黒絵付けは作ります。
イズニックやキュタフィアタイルとはまた違った、大陸の広がりを感じさせる
作品達で本当に直に現地で見てみたいです。
チニチニさんが惚れるのも、本当にわかります~(*^_^*)
INAXミュージアムでの展示、3月の末に終わってしまうのですよね。
どうにかして、行きたいと思っているのですがちょっと遠くて・・・
でも、行って直にアディルジャンさんの作品を手にしてみたいです。
Commented by ateliercinicini at 2012-02-29 03:59
◆ boncuk*tile さん
お店は博物館みたいですよ。^^
ずーっと眺めつづけていたくなります。
そう、展示はつい最近始まったと思ったら、もうすぐ終わりなんです。
早いですね。
学年末ですし、3月に入ってから行かれるのは難しいかな?
でも、アディルジャンさんの作品、販売もされているようですよ。
手に取るチャンス!
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