今日のイスタンブルは青空が広がり最高のお花見日和でした。
かわいいチューリップを眺めて気持ちがホワ~ン。 いつも以上にのんびり、フラフラ歩きながら、 本日始まった展覧会『 Hasbahçe 』へ行ってきました。 エミルガン公園(Emirgan Korusu) に入って直ぐの所、 赤白黄色のチューリップの真ん中に、 ドーンと構える金色のチューリップが見えたら、 そこを左方向に緩やかに登ってゆくと会場です。 ミニアチュール(細密画)とテズヒップ(書の彩飾)。 「スルタンアハメットやグランドバザールで沢山売られていますが、 実際のところ、良い作品なのか悪い作品なのか良くわからないんです。」 とよく聞きます。 期間中(4月16日~30日)、イスタンブルに滞在されている方、 この展覧会に足を運んでみて下さい! これが本物! これが芸術!! ミニアチュールもテズヒップも筆致の美しさ、精緻さに酔いしれる芸術です。 写真で伝えられるものではありませんので、是非、是非、実物に見入って来て 下さい。 ほんの少しだけ、写真で紹介です。 タネル先生の作品。別格でした。 写真ではわかりませんが、数ミリの小さな花のヒダ、茎までもが細かい線描で 描かれ、毛皮が毛みたい、羽が羽みたい。素晴らしかったです。 (小学生みたいな感想でスミマセン。) ミュネッヴェル先生の作品の一部より。 テズヒップを習っている学生の多くは、ミュネッヴェル先生の描く花に憧れて 皆、一度は真似をしようと志します。 そして真似てみて、その凄さ、素晴らしさに改めて感動するのです。 ミュネッヴェル先生のお弟子さんの作品の中からタイル絡みの作品を二つ。 トプカプ宮殿を描いた作品の中にタイルのデザインが嵌め込まれているもの。 これ、素敵でした。 描き込みが細かくて、これを描き上げるのは写経のような大変さだろうけど、 楽しんで描いていらっしゃるな~、と、見ていて気持ちの良い作品でした。 これ、面白い! バラとヒヤシンスが描かれたイズニック陶器の破片から伸びている花が テズヒップの技法で描かれてます。 他にも見ごたえのある作品が沢山あります。 おすすめの作品展です。 是非、どうぞ! 私も、期間中もう一度行ってきま~す。 クリック、ありがとうございます! 人気ブログランキングへ にほんブログ村
by ateliercinicini
| 2012-04-16 05:34
| 展覧会・作品展
|
Comments(6)
Commented
by
zeytin
at 2012-04-18 14:48
x
こんにちは、
素敵なミニアチュールですね。 今週末には行きたいと思っています。 最後の作品は紙に描いてから切ってあるのかしら? 面白い!
0
Commented
by
ateliercinicini at 2012-04-19 17:15
◆ zeytin さん
週末は、ものすご~い交通渋滞ですから、朝早くに行かれたほうが良いですよ。 平日バスで30分弱のエミルガン~オルタキョイ間、日曜日は2時間かかりました。 最後の作品、全部一枚の紙に描かれたものなんですよ。 本物に見えるイズニック皿も絵。 だまされますね。^^
Commented
by
miriyun at 2012-04-22 10:35
スルタン像、風格があってかっこいいですね~!
今でもミニアチュールは素晴らしいアートだ再認識させられました。 この素適な花やつる草を書かれるテズヒップのミュネッヴェル先生という方は学生さん以外の一般人には教えてはいないのでしょうか。 日本では何かを習うときカルチャーセンターのようなところに行きますが、トルコではそういう習い事の先生やワークショップ探しは口コミが頼りでしょうか。
Commented
by
ateliercinicini at 2012-04-22 16:57
◆ miriyun さん
スルタン、素敵なんです! 古書の背表紙に紙を張って描いてあるのですが、それがまたカッコいい! ミュネッヴェル先生は、大学以外でもご自身のアトリエや市のカルチャーセンターで 教えていらっしゃいます。 イスタンブルでは無料のコースが沢山あるので、何か習いたいと思えば、 そこを利用する人も多いですが、先生を選べませんので、真剣に学びたい人は 最初から直接、目当ての先生のアトリエへ行くようです。 伝統芸術は何でもそうですが、特にハットやテズヒップは最初にどの先生に ついたかで、随分と手が違ってしまいます。 ミュネッヴェル先生の描くテズヒップは宇宙を感じる素敵な作品が多くて、 きっとmiriyun さんのお好みですよ。 http://www.munevverucer.com/galeri1.html ↑ ここにいくつか紹介されています。
Commented
by
miriyun at 2012-04-26 23:28
atelierciniciniさん、ご紹介ありがとうございました。
いつか時間ができたら、トルコで習ってみたいなと思うこの頃です。
Commented
by
ateliercinicini at 2012-04-27 02:47
◆ miriyun さん
ワクワク興奮する計画ですね。 是非、是非、実現して下さい! ミュネッヴェル先生を始めとして伝統芸術の先生方は皆、伝えよう、指導しようと いう気持ちが強く、熱心に指導して下さる方がほとんどです。 きっと得るものが多いと思います。 何かお役に立てることがあれば、お尋ねくださいね。^^
|
アトリエ・チニチニより
イスタンブルの新市街、
シシリ・ジャーミー近くにて の~んびりトルコペースで タイル画制作をしています。 お近くにお越しの際は、 お気軽にお立ち寄り下さい 。^^ ◆ タイル絵付け教室 【定期コース】 ご都合の良い日時に受講 して頂けます。 予約制ですので、不定期 にしかお時間のとれない 方にもご参加頂けます。 【短期フリー制作コース】 作りたい作品を集中して 制作するコースです。 オリジナルデザインの タイルのプレゼントや、 表札の自作など、 目的に合わせ、 短期間で仕上げて 頂けます。 【体験コース】 制作時間2~3時間 旅行者の方もお気軽に どうぞ。 ◆作品について ブログに掲載した作品へのお問い合わせは、メールでお願い致します。 アトリエ販売もしております。 ◆作品、タイル教室に 関するお問い合わせ istanbultile@gmail.com へ。 旅行口コミ情報 カテゴリ
絵付け教室 日々の絵付けと作品と ヤズマ(木版プリント)・草木染 様式・文様・技法の話 オスマン芸術・トルコ芸術 イスタンブルで大学生活 イスタンブルの日常生活 タイル・陶器・工房散策 (陶器以外の)工房・お店巡り 展覧会・作品展 モスク・廟巡り トルコ国内旅行 日本 旅 おすすめ本 ご挨拶 アトリエ・チニチニ Tokyo 最新の記事
最新のコメント
記事ランキング
フォロー中のブログ
写真でイスラーム イスラムアート紀行 はなももの別館 トルコ~スパイシーライフ♪ 陶芸つれづれ 器と暮らし 陶房 火風水だより 南エーゲ海・ボドルム陶芸生活 Cinq lapins NO ANCHOVY, ... 絵と毎日とおしゃべりと ... わんわんぶー 地中海とエーゲ海が出会う... Cinq lapins ... 外部リンク
以前の記事
検索
タグ
イスタンブル生活(213)
作品作り(127) タイル絵付け教室(113) 陶小物作り(72) イスタンブル(55) 引きこもり生活(44) 展覧会・作品展(36) トルコタイルの話(32) イズニック(32) タイル・陶器・工房散策(30) 伝統芸術・工芸(28) 旅(26) 様式・文様・技法(23) 日本(12) 大学生活(11) 工房・骨董品屋・お店 etc.(9) キュタフヤ(9) トルコ国内(6) 工房・骨董品屋・お店 etc.(6) シリア(6) ブログパーツ
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||