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トルコ陶器と鉛釉

釉薬。タイルや陶器の表面にあるガラス状の薄い層を作り出します。
何種類もある釉薬の中で鉛釉は、赤を鮮やかに発色させる為、トルコタイルには
欠かせません。
また、低い焼成温度で溶けてガラス質の皮膜をつくり経済的なので好んで使われ
ている釉薬です。

ですが、鉛は人体に害をもたらします。
食器として使われる場合、EUの鉛溶出基準に則った生産がトルコでもなされる
ようになってきました。
大手の食器メーカーの製品は遵守しているのでまず問題ないそうです。

一方、お土産物屋さんなどで並ぶ、色鮮やかで可愛らしい陶器のコップや小鉢に
使われている釉薬について。
しっかりと品質管理された工房、有名な工房では、鉛釉を使うのを止めており、
食器として使っても大丈夫ですが、鉛が有害だという認識の薄いトルコの生産者や
お土産物屋さんがまだまだ多いのも現実です。

それを旅行者として来られた方が見分けるのは難しいですね。
気に入ったコップや小鉢を、どうしても食器として使われたい場合は、購入される
際に、お店の人に「釉薬は何を使っているの?」と聞いてみて下さい。
ちゃんと商品知識のあるお店でしたら、丁寧に教えてくれると思います。
後は、、、信じるのみですね。

旅の記念として、装飾品として使われるのが安心かもしれません。



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by ateliercinicini | 2011-02-15 00:27 | 日々の絵付けと作品と | Comments(4)

箸置き制作 トルコ人&鉛釉との攻防!

お久しぶりです。
ほんの数日のつもりが、2週間も間を空けてしまいました。
その間も、ここに立ち寄って下さった皆さん、どうも有難うございました!

ここ数週間、初めてと言ってよい不慣れな仕事に取り組んでいます。
素地作りです。
いつも座ってばかりの作業でしたのに、突然、立って、屈んで、踏ん張っての生活に、
軟弱な私の手足腰はギシギシと悲鳴を上げています。

一般に、タイル作りは完全分業です。
粘土を練って素地を作る人、絵の具を作る人、釉薬を作る人など素材に関わる人々。
デザインを考案する人、絵付けをする人など装飾に関わる人。
釉薬掛けと焼成等など仕上げの人々。
多くの人の手を経て、タイル・陶器作品が出来上がります。

私の仕事はデザインを考案し絵付けをする装飾部分で、素焼きされた素地を購入し、
そこに絵付けをしています。
(タイル画作家は、陶芸家よりどちらかと言えば画家に近いカテゴリーと言えます。)
b0206491_212021100.jpg

              成形され素焼きされた素地。
              これに絵付けをしてゆきます。


どうして、素地作りからすることになったかと言いますと、先日ちらりと書きました箸置き
作りの為です。
最初は、粘土で型見本を作り、職人さんに素地作りを依頼するつもりでした。
が、頑固で商売上手なトルコ人職人さん達。交渉は非常に難しい。 

箸置きは食器ですから鉛釉は使えません。
故に、いつも扱っている素地では出来ないので粘土から換える必要がありました。
(一般にトルコタイル・陶器は鉛釉が使われています。)
慣れて愛着のある素材を変えるのは、なかなかに難しいものです。

トルコ氏 
こんな小さなものに掛かってる鉛釉の量なんて、人体に害がでるのに100年はかかり
ますよ。人間そんなに生きませんね。
それに、こんなの数ヶ月で割れちゃうから、害なんてナイ、ナイ。


日本者  
いや、そういう問題じゃなくてね。数ヶ月で割れるようなもろいものでも、困りますし。。」

トルコ氏 
お店で売っている商品に“鉛釉使ってない”って書いてあるのあるでしょう?
使っているんですよ、本当は。でも皆の心の平安の為に書いていあるの。
 」

日本者
おい、おい、おい。それは・・・詐欺です、ね? 」

トルコ氏 
みんな、そうしてますよ。人々を不安にさせないための良心的な嘘と言えますね。 」

日本者  
“みんな”ってことはないでしょう。しかも、それは良心的ではなく悪質な嘘です。」

トルコ氏 
たとえば、OKと引き受けたとしようじゃないか。で、出来上がったものから
鉛釉をつかってないってどうしてわかるの?あなた、個人で検査出来ないでしょう?


日本者  
・・・・・

という事で、粘土こねるところから自分達で始めてしまいました。
初めてなので、事情・経緯を説明して、あるセラミック・アトリエでお世話になって
いるのですが、やっぱりトルコ人、「まかせておけ!」と言われて始めたものの、
やっぱり出ました!鉛釉のお勧め。

トルコ氏その2  「僕の釉薬でためしてみよう! 」

日本者      鉛じゃないですよね???

トルコ氏その2  「・・・。鉛だったら、僕は見てそうだとわかるんだ!

日本者      これから使おうとしているのは、鉛かな?ちがうかな?

トルコ氏その2  「鉛。かもしれない・・・

もう、がっくりです。皆さん、鉛好きなんだから。。。

という訳で、新しい粘土と釉薬を注文し、届くのを待つ間、本業に戻って絵付け中です。
トルコ人との鉛釉薬攻防戦。ただいま休戦中。





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by ateliercinicini | 2011-02-14 22:29 | 日々の絵付けと作品と | Comments(0)