タイル教室 / リュステム・パシャ モスクのタイルデザイン

トルコタイルがお好きな方に、どんなタイルがお好きですか?と尋ねると、
伝統的なルーミー・ハターイ様式がお好きな方、チューリップ文様がお好きな方等、
皆さんお好みも様々、中には、「リュステム・パシャ モスクのタイルが好きです」と
かなりこだわりのある方もいらっしゃいます。

デザインが複雑で、初心者の方には難しいものもありますが、タイル教室では、
出来る限り、皆さんのお好みのタイルを楽しく作って頂きたいと思います。
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写真はいずれもリュステム・パシャ モスクのタイルデザインに倣って描いたものです。
チューリップ文様と言い、色のバランスと言い、とってもトルコ!

タイル絵付け教室にご興味のある方、タイトルに ”タイル教室”と明記の上、 
istanbultile@gmail.com 宛に お問い合わせ下さい。
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# by ateliercinicini | 2010-10-24 04:05 | 絵付け教室 | Comments(2)

ギャラリーで人間観察

現在作品展を開催中で、今週はギャラリーに案内係として座って過しておりました。
ギャラリーはイスタンブルの繁華街ベイオール地区の区役所の一階にあり、
人通りは多く、毎日区役所に用事があって来る人々も大勢います。
そんな中、訪れて下さる人々を観察。

※ 地元のおじさん、おばさん達 
市役所へ用事でやって来て、ギャラリーにある椅子に座って休憩。
お話に夢中で、タイルやお皿をチラリとも見てくれません。
しかも、編み物始めるおばさんもいるし。。。
おじさん、おばさん、ぐるりと首を回すだけでもいいから作品を見て下さ~い。
でも、一人で座っていると淋しいから、居てくれてありがとうっ。

※ 触ってみる、引っ張ってみる。
好奇心の赴くままに、タイル画の表面に触ってみる。
ツルツルして気持ちよさそうなので、触りたくなるのでしょうね。
その気持ち、わかります。
ですから、この程度であれば、後ろから見守ってます。
ところが、引っ張ってみるという行動に出られる人もいます。
タイル画はかなり重いのです。それが、紐一本で釣られていてすごいなぁ、
どれ位耐えるのだろうと引っ張ってみたくなるのでしょうか、さらには、もっと、
重くても大丈夫なのかな?と試したくなるのでしょう。
これは怖いです。止めて下さ~いと飛んでゆきます。

※ 他のギャラリーからの呼び込み?
近くのギャラリーで個展を開いている方のスタッフが、こちらの会場へ出張。
サイン入り小さなプレゼントを渡し、ご自分のギャラリーへお客さんを誘導。
まぁ、すごい気合の入れようだなぁ~と思うけど、怒るほどのことではないので、
見過しておきます。

※ 困ってしまう・・・お客様?スパイ?
作品展にわざわざ足を運んで来て下さる事は、とっても有難く、更に作品を
気に入ったと言って頂けると、思わず涙ぐんでしまう程に嬉しいのです。
が、困ったこともあります。中には丸々デザインを盗んで行く人々もいるのですよ。
気に入って頂くのは嬉しい!だけど、何ヶ月もかけて考えてやっと作品として
仕上げたデザインが、作品展の半月後には、お土産物屋さんに並んでしまう。
非常に虚しくなります。
(しかも数百円で売られているし。。。商品として勝てないよ~)
トルコはコピー天国。一度、人前に出してしまえば、あっという間にコピーされて
しまいます。覚悟はしていても厳しい現実に、やる気が失せてしまいます。
非常に悲しい。
という訳で、作品展2日目からは、作品の写真撮影禁止となり、純粋に作品を
気に入って写真を撮りたいと言う方々には申し訳ないと思いながら、写真撮影の
申し出をお断りせざるを得ませんでした。ごめんなさい。

トルコ人のコピー力というのは、本当にスゴイもの。
有名な作家さんの中でも、コピーを売りとしてしていらっしゃる方までいる程、
社会全体、コピー、盗作について罪の意識が薄いのです。
う~ん、なかなか大変だ。

ギャラリーに座っての案内係。
色々な人を観察できて面白く、個性的な人々や好奇心の赴くままに行動する人々が
多くて、持っていった本を読むことなく時間が過ぎてしまいました。
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# by ateliercinicini | 2010-10-23 20:35 | 展覧会・作品展 | Comments(8)

オスマン朝 ブルーアンドホワイトの始まり

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               (トプカプ宮殿割礼の間外壁面タイル)

 15世紀第二四半世紀頃より始まったオスマン朝のブルーアンドホワイト陶器・タイル
生産のきっかけとなったのは、当時なかなか手に入れることができなかった中国青花の
流行です。
中国からもたらされた元および明代磁器は近東の陶器やタイル芸術に強烈な影響を与え
ます。中国磁器の多くは海路で一部は陸路を通りイラン(ティムール朝、サファヴィー朝)、
シリア、そしてエジプト(マムルーク朝)へと持ち込まれており、これら中国陶磁器の注文
主もそれを扱う商人も、多くはイラン人、アラブ人でした。

同時期のオスマン朝と中国との交易関係はと言うと、これらの国々に比べると極めて限ら
れたもので、中国陶磁器の入手は困難でした。
それでも、中国陶磁器がほしいオスマン朝スルタンはどうしたか?
輸入陶磁器の代わりに、中国明代磁器に似せた陶器やタイルを国内生産するよう宮廷
工房に命じ、イズニック、キュタフヤへ注文し始めることにしたのです。

1514年、スルタン・セリムがアレッポとダマスカスを手にし、1516-17年にスルタン・
スレイマンがイラクと北東イランへとオスマン帝国領土を拡大した事により、この地域に
あった豊富な中国磁器コレクションがオスマン朝宮廷へと運びこまれます。
スルタンは大喜びしたに違いありません。

この中国磁器コレクションを元にしたブルーアンドホワイト陶器やタイルは、宮廷から
イズニックとキュタフヤへなされた類似デザイン品やレプリカの注文生産によって、
オスマン朝に根付いたものとなってゆきます。

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          (イスタンブル・トプカプ宮殿所蔵 明代磁器)
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        (イズニック産皿 / 『IZNIK』 Nurhan Atasoy より)

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          (イスタンブル・トプカプ宮殿所蔵 明代磁器)
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        (イズニック産皿 / 『IZNIK』 Nurhan Atasoy より)

中国磁器をコピーしつつも、やっぱり空間の残し方、モチーフの大きさ・バランスを自分達
好みにアレンジしています。面白いですよね。

15世紀後半から16世紀中葉、イズニック、キュタフヤでの中国磁器のコピー生産と平行
して、オスマン朝宮廷工房からは独自のブルーホワイトの3様式(ババ・ナッカシュ、
ハリチイシ、サズヨル
)が生み出されてゆきます。
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# by ateliercinicini | 2010-10-19 20:46 | 様式・文様・技法の話 | Comments(4)

始まりました!装飾タイル展

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装飾タイル展『タイル庭園の春』始まりました!
10月14日、しとしとと雨の降る肌寒い日でしたが、多くの方がギャラリーに足を運んで
下さって、賑やかな開幕となりました。
最初はあまりに込み合っていて、作品を見て回るのが困難な程でした。
本当に有難い。
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オープニングでは、伝統トルコタイルや陶器に描かれる文様について、今回の作品に
おける新しい試みについての話が30分程あり、皆、真剣に耳を傾けていました。
私も、久々のシターレ先生(写真左)の講義に、学生時代に戻った気分。
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今回の作品群。
ちょっと遠目からで個々の作品は見づらいと思いますが、全体に大きな作品が多く
力作揃いなのがお分かりでしょうか?
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どれも生き生きとしていて素敵です。
伝統も守り、更に、自分らしさも出しています。

一堂に集められた作品を見て改めて感じた事は、子供の頃から育ってきた文化の
影響って大きい、という事です。
一つ一つの作品はとても個性的ですが、全体にまとまりがあります。
(その中で異質な感があったのは、日本人の作品。調和を乱してごめんなさい。)
トルコ人の構図は、たいてい左右対称で、空間恐怖症的に画面を埋め尽くし、余白は
均等に配しています。これが、彼らには落ち着くのですね、きっと。
ところが、この構図は私には圧迫感を与えるのです。だから、左右対称を崩し、余白も
多めに取ってホッとします。
余談ですが、実はこの感覚の違いが、大学在学中、苦労した原因でもあります。
伝統芸術を学ぶ以上、基礎は受け入れて真似なければならないですから。
これはもう文化の違い、血の違いですから、難しい。。。

これから、来てくださる方、作品展には様々な作品があります。
伝統的なもの、斬新なもの、現代的なもの、調和を乱したもの。
色々な見方で楽しんでくださいね。
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入り口のこんな垂れ幕(↑)が目印です。

オープニングで、雨の中来て下さって皆さん、本当にどうも有難うございました!
これから来てくださる方、有難うございます!
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# by ateliercinicini | 2010-10-18 03:25 | 展覧会・作品展 | Comments(0)

装飾タイル展のご案内 本日オープニング!

装飾タイル展『タイル庭園の春』 本日18時オープニングです。

昨日は、会場作りをして来ました。
何十人もの人の個性的な作品を配置するのって、本当に大変ですね。
作品はそれぞれが個性的すぎて、全体がバラバラ。
会場作りでは、船頭多くして船山にあがる。
芸術系かつトルコ人気質が溢れる人々は、大学へ入学したその日から、
各々が自分が一番!の自称芸術家ばかりですし、、、
朝から始まった会場作りは夜までかかってしまいました。

それにしてもトルコ人はすごい!
自分を最高に見せる事に関しては、女性、男性問わず気力も体力も底なしです。
意見を否定されてもめげない、妥協しない、主張を曲げないタフさ!
外見重視の生来の派手好き!
最後にはとっても華やかな会場が出来上がりました。
見習わないといけない点がたくさんあるなぁと思った一日です。

本日18時オープニングです。
(夕べの段階でカタログがまだ出来てなかった。大丈夫か?)
お時間のある方、どうぞお立ち寄りくださいね。
お待ちしております。
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# by ateliercinicini | 2010-10-14 19:24 | 展覧会・作品展 | Comments(0)