サズ様式

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トルコタイルと言うと、トプカプ宮殿にあるこのタイル画を思い浮かべる方、
多いのではないでしょうか?私もこのタイルが大好きです。

先の尖った長い葉が、大きくうねる波の様に螺旋状に伸びていき、
その大きな葉の間、間に、鳥が顔をだし、
葉の根元でのんびりと麒麟が葉を銜えている。
そんな森の中にいるかのような場面を描く様式があります。
Saz Yolu (サズヨル) ”、サズ様式です。

”Saz yolu" という名前の由来にはいくつか説がありますが、
古いトルコ語で ”Saz” が森という意味であったことからこの名前が
付けられたというのが最もよく記されている説です。

”Saz Yolu”とトルコ語で名づけられ、オスマン朝では16世紀中頃、
Şah Kulu (シャークル)によって始められたこの様式は、オスマン朝美術を
代表するものの一つなのですが、実はこの様式のオリジンは15世紀イラン。
Herat やTebrizではタイルに描かれることはなく紙上に描かれていました。

オスマン朝で宮廷工房長であった Şah Kulu はもともとは、戦争捕虜として
Tebriz から連れて来られた人です。彼によりTebrizの様式が持ち込まれたの
です。
      
*****     *****     *****      *****     *****
ちなみに、前回の記事に載せた鳥のタイル画の写真は、このサズ様式で
描いたものです。
サズ様式では鳥は葉や花よりも小さく描かれて、チョコンと顔を出すというのが、
通常なのですが、私は、力強く茎をくわえた大きな鳥を描いてしまいまして、
大学時代の先生に
『サズ様式の日本的解釈ね?まぁ、許容範囲内ね』
と苦笑されてしまいました。
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# by ateliercinicini | 2010-09-08 00:06 | 様式・文様・技法の話 | Comments(4)

ドキドキの窯出し!

先月描いた8枚組のタイルパネルが出来上がりました。

出来上がりを見るのはいつもドキドキします。
思い通りに出来上がったかしら?
綺麗に仕上げられたかしら?
割れてないといいなぁ~。
期待と不安で複雑な心境です。

で、今回は???なんと8枚中3枚も割れていた。。。ショックです。
仕方ないですね。もう一度やり直しです。

ところで、割れているか割れていないかも心配なものですが、それ以上に、心配なのが
出来上がりの色です。絵の具は、焼く前の色と、焼きあがった時の色とは全く違います。
薄めに塗っても濃く出る色。盛り上げる様に塗らないと発色しない色。絵の具によって、
性格は様々。なかなか難しいのです。
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                     (焼成前)
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                     (焼成後)

焼成前の色の方が好きだから、焼かないでと言われることもあるのですが、やっぱり
焼いて釉薬の光沢輝くタイルの方が素敵だと思うのですよ、私。
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# by ateliercinicini | 2010-09-07 00:54 | 日々の絵付けと作品と | Comments(1)

楽しい!トルコタイル体験教室!

トルコタイルに興味はあっても、タイル作りの町イズニック、キュタフヤは遠いし、
トルコ語はわからないし、、、とタイル絵付けを諦めていた方、いらっしゃると思います。

イスタンブルに在住の方はもちろん、旅行で来られた方も、お気軽にタイル絵付けを
体験して頂けます。もちろん、日本語で!

体験コースではお好きなデザインを選んで、線描、彩色まで。所要時間は3~4時間。
材料等は教室で用意致しますので、手ぶらでお越し下さい。
初心者の方向け半日体験コース(3~4時間) ¥5,000-です。
(出来上がったタイルは焼成後、お送りします)
どうぞ、試してみてください。
楽しいですよ!

そして、”あらっ、楽しい!趣味として続けたいわ!”とおっしゃる方。
通常コース、出張教室もあります。

体験コース、通常コース、出張教室。 いずれも、ご興味のある方は、タイトルに 
”タイル教室”と明記の上、 istanbultile@gmail.com 宛に お問い合わせ下さい。

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 体験コースの作品例です。5cm角ほどのタイル。可愛らしいっ!
 裏にマグネットを貼ってもいいですし、額装してもまた雰囲気が変わって良いのです。

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通常コースの作品例です。素敵です!
(サイズは 20cm X 20cm)
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# by ateliercinicini | 2010-09-05 21:18 | 絵付け教室 | Comments(2)

トルコタイルは、”中国物”

トルコ語で、壁面を飾る装飾タイルの事を一般に ”Çini (チニ)”  と言います。
もともとペルシャ語で Çin = 中国、 Çini = 中国の物。

日本でも昔、中国から来た品々を ”唐物” と呼んで珍重していたのと同様で、
オスマン朝時代の人々にとっても、中国から運ばれてきた陶磁器は貴重で
憧れの”中国物”だったのですね。

中国陶磁器が手に入るようになり、時が経つにつれて、白地に文様が描かれた
焼き物の事をチニと呼ぶようになったようです。


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           (エディルネ、ムラディエモスクのミフラブの一部)

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          (イスタンブル、トプカプ宮殿所蔵 元代磁器)

本当によく似ています。特にザリガニのような葉っぱがそっくり!
当時のタイル職人さん達は、中国の陶磁器文様を一生懸命真似て、自分のものに
しようと励んでいたのでしょう。

私は、オスマン朝時代に作られた中国風イズニックタイルをコピーしてみました。
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ゲブゼにある チョバン・ムスタファパシャ廟のタイルです。
白地に青、落ち着いていいですね。
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# by ateliercinicini | 2010-09-05 19:39 | 様式・文様・技法の話 | Comments(2)

トルコでタイル作り

イスタンブルでタイル画制作をしています。
楽しいトルコタイル作り、面白い装飾タイル話を
お伝えしていきたいと思います。
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# by ateliercinicini | 2010-09-01 21:50 | ご挨拶 | Comments(0)