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ラマザン話・スルタンアハメットで工芸品スタンド巡り

毎年ラマザン(断食月)中、
スルタンアハメットに伝統工芸品のスタンドが並びます。

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断食月の催しと言う事で、
日中炎天下をスタンドを眺めながら歩いている人は少ないですが、
イフタル(日没後断食明けの食事)後は、
どのスタンドの前も家族連れのお客さん達で賑わいます。
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カラギョズと言われる影絵芝居で使われる人形を売るお店。
売り子さんはとっても可愛い姉弟。
お客さんの値切り交渉も上手くかわして、
しっかりお父さんのお手伝いをしていました。

トルコ中の伝統工芸品がズラリと並び、
多くのスタンドでは職人さんが作りながら自ら販売をしているので、
薀蓄語りを聞いて回るのも楽しく、お値段も良心的。

私もちょっいっとお買い物。
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ガズィアンテプ地方の Kutnu (クトゥヌ) と呼ばれる織物と、
マルディン地方の Telkâri (テルキャーリ) と呼ばれる銀細工。

どちらもトルコ東南部の工芸品です。
Kutnu は、もともとシリアのアレッポやハマで作られていたものが、
ガズィアンテプに伝わり生産が始まったもので、
Telkâri は、マルディンに住むシリア正教会のキリスト教徒の
職人さん達によって作られ続けた工芸品です。
そういう訳で、トルコの伝統工芸品の中でも、
エキゾチック(?シリア的)で繊細な手仕事です。



激しい戦闘の続くシリア。
職人さん達どうされているのでしょうか。。。










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by ateliercinicini | 2012-08-05 04:53 | イスタンブルの日常生活 | Comments(4)

アレッポ石鹸

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気に入ってずっと使い続けていた石鹸が、
そろそろ、なくなってしまいそうです。

「なくなったら、また買いに来てね。」

と笑顔で言ってくれたアレッポの石鹸屋さん。

旅で出逢った優しい人々が皆無事でありますように。。。
益々情勢が悪化するシリアに、
一日も早く穏かな日々が戻りますように。。。


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オスマン朝時代のシリアのタイル。
デザインはアナトリアと同じですが、赤の代わりに紫が使われます。
強い日差しの下では、赤よりも紫の方が柔らかくその風景に馴染んでいます。


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伝統模様のハタイ様式も生き生きと個性的。





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by ateliercinicini | 2011-12-03 09:11 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(4)

『ダマスカス手』タイルの魅力

オスマン朝に限りませんが、宗教建築と非宗教建築に使われる装飾タイルは趣を
異にします。

宗教建築では、コーランの一節や幾何学模様、植物文様が多く使われます。
一方、非宗教建築では、それに加えて人物や動物、狩猟風景等、題材はより自由に
より豊かになります。

ダマスカスに残るオスマン朝『ダマスカス手』タイル”で宗教建築でみられるタイルを
ご紹介しました。
今回は、非宗教建築の装飾タイルを。

装飾タイルは、やはり高価なものですから、オスマン朝時代でも官僚の私邸や、
豪商と言った一部のお金持ちの家の内部を飾っていたのでしょう。
実際にダマスカスの街を歩いても、外から見ることができませんでした。
(本当に残念。何処で見られるのでしょうか?ご存知の方、教えてください!懇願!)

この『ダマスカス手』タイルが気軽に見れらる場所が、イギリス・ロンドンにあります。
(ちっとも気軽でないですね。ごめんなさい。)

まず、『Leighton House Museum』。
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  タイルの地をコバルトブルーで塗り、塗り残した白と緑だけで描いています。
  白抜きのバラ、チューリップといった花々。  
  以前に見たシナーニエ・モスク(ダマスカス)のタイルに似てますね。
   (写真は友人Sさんより。Thanks, Scim !)

画家フレデリック・レイトン(1830-1896)の家が、現在美術館として公開されて
います。ダマスカスから運ばれた1000枚をこえるタイルが部屋を飾っているの
ですが、そのアラブホールと呼ばれる部屋はもう圧巻です!
是非、是非、見てください!こちら
この美しさ!!言葉がでませんね。

そして『Victoria and Albert Museum
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17世紀初頭のダマスカス手タイル。
白地にコバルトブルー、緑と紫で
描かれています。

まん丸目のオウムと跳ねるウサギが愛らしく、オウムがとまる噴水に描かれた魚がまた、マンガチックで愛嬌があります。
(この魚柄、現在のキュタフヤ陶器でよく使われるモチーフです。)







写真は、『IZNIK The Artistry of Ottoman Ceramics / Walter B.Denny』 より







写真ではほんの少ししかご紹介できなかったのですが、『ダマスカス手』タイルの魅力、
伝えることができたでしょうか?
タイル好きな方、何よりも是非 『レイトン・ハウス』 を見てみてください。
お勧めです。



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by ateliercinicini | 2010-12-11 23:52 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(0)

シリア ・ ナツメヤシ ・ パルミラ

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パルミラ。
アラビア語名“タドモル”。
この都市名は“ナツメヤシ”と関係があるとされています。
ギリシア語で、ナツメヤシのことを“パルマ”ということから、ギリシア人やローマ人から
“パルミラ”と呼ばれるようになったそうです。

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               パルミラの東の入り口。
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                 ブドウのレリーフ。

紀元前1世紀から3世紀までは、シルクロードの中継都市として発展したパルミラ。
その絶頂期には、ローマ建築が立ち並び、東西からの商人がラクダをひき、
持ち込んだ貴重な品々で溢れかえっていたのでしょう。




b0206491_9521664.jpgアトリエ・チニチニで共にタイル画制作をしている Yumiko さんの作品、 
シルクロード・シリーズの一つ『パルミラ』。
120 x 60 cm


街門の前、
ナツメヤシの下でラクダが休んでいます。
どこから歩いて来たのでしょうか。
長旅、お疲れ様でした。









作品にご興味のある方、お問い合わせは
istanbultile@gmail.com へ。




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by ateliercinicini | 2010-12-10 10:01 | 日々の絵付けと作品と | Comments(0)

ダマスカスに残るオスマン朝『ダマスカス手』タイル

今回はダマスカスの宗教建築物で見られる『ダマスカス手』タイルを紹介します。

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        艶のある紫と鮮やかなターコイズブルーが目を引きます。
           スレイマーニエ・モスク  /  ダマスカス

1516年にセリム1世がマムルーク朝を破りシリアを占領し、1517年1月には
カイロに侵攻して、この地におけるマムルーク朝の支配が終焉。
その後シリアを初め、アフリカ、地中海と広範囲で、帝国の力を示すかの様に
次々とオスマン朝建築が建てられることとなります。

1530年代からイズニックで作り始められたいわゆるダマスカス手は、16世紀
後半になると、ダマスカスで建てられたオスマン建築を飾るタイルとして各所で
見られ始めます。
ダマスカスで見れらるタイルには、イズニック産とダマスカス産タイルの両方が
使われているようです。

トップの写真は、スレイマーニエ・モスクのもの。
宮廷工房でデザインされた典型的なルーミー・ハターイ様式のタイルです。
構図も安心感があり、筆致も流麗。綺麗ですね。

ですが、私の惹かれたのは、これです。
シナーニエ・モスクの正門上にあるタイルパネル。
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すこしアップにすると、、、
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等間隔に生える杉の木を覆う様にバラとカーネーションが左右から長く伸び、
アヤメやヒヤシンス、梅も側で支えるように生えています。
実際の植物の大きさの比率を無視してしまう大胆さ!
青地に緑と白だけでこれだけ生き生きと描ける表現力!
綺麗だとか、繊細だとか言う言葉とは無縁ですが、宮廷様式の整ったタイルよりも、
このダマスカスの自由なタイルの方が、私にはより魅力的に感じられます。

そして、ここはサラディン廟です。
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ちょっと、見辛いかと思いますが、写真中央にあるのは花瓶から伸びる花々。
花瓶はルーミーです。
花々の中で、アヤメが存在感があります。
印象ですが、シリアで見たタイルではアヤメがよく描かれているような。。。
このあたりでアヤメは何か意味を持つ花なのでしょうか?
そもそも乾燥地帯とアヤメって、あまりイメージが結びつかないのですが。。。
この花瓶の左に生える、ゲジゲジ茎の植物はナツメヤシの木かしら?

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ブドウの一粒一粒の色を微妙に変えたり、葉っぱも2色使いで陰影を出したり
する細やかさがある一方、全体に雑なお仕事。。。
このアンバランスさが面白いですね。

ダマスカス。
ここでは紹介しきれない程、魅力のあるタイルが沢山ありました。
また、別の機会にご紹介したいと思います。


+++++

余談ですが、トルコでは観光客のよく訪れるモスクや廟では、自由に写真を
撮ることができますが、場所によっては管轄官庁の撮影許可が必要です。
その手続きに、数日かかりです。

昨年ダマスカスを訪れた際、幾つかのモスク・廟では撮影禁止でしたので、
1日つぶす覚悟で、役所に撮影許可を取りに行ってきました。
申請、インタビュー、許可証発行まで、なんと30分!素晴らしい~。
このお役所手続きの早さ、人々の仕事のてきぱき度に感動してしまいました。
住むのと観光とはまた違う面が出てくるのでしょうけれど、もう、この瞬間から
シリア贔屓になってしまった私です。大好き、シリア!


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by ateliercinicini | 2010-12-10 08:37 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(2)

At-Terouzi Mosque (アッテロウズィ モスク) /ダマスカス

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突然トルコからシリアに飛んでしまいました。
ダマスカスにあるアッテロウズィ・モスクです。 
”何故、いきなりダマスカス?”と思われるでしょう?全く関係がない訳ではないのです。
このモスクは、前回紹介したオスマン朝のムラディエ・モスク(1436年)と同時期、
1430年(マムルーク朝時代)に建てられたもので、内部のタイルがムラディエ・モスクと
同様タブリーズのタイル職人達によって作られているのです。
当時のイランのタイル作りの技術は群を抜いていて、中東各地にタブリーズのタイル
職人達が出向いてはモスクや廟、宮殿を飾るタイルを作っていました。


モスク内部の壁面下部がタイルで装飾されています。
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ムラディエ・モスクに比べると、デザインが雑でタイルの質も粗い感じです。
それでも、同じ系統の職人が作ったものである事を感じさせます。
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モスク内にある廟です。
内部に入る許可が下りなかったのでガラス越しの写真ですが、六角形のブルー&ホワ
イトの間に三角形のターコイズブルーのタイルが置かれていて、ムラディエ・モスクの
壁面装飾方法とよく似ているのが分かるでしょうか?
(この写真では分かりにくいですよね。。。)
デザインは、ムラディエ・モスクのものに比べると、それ程抽象化・幾何学化されてなく、
より中国的で生き生きしてます。
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by ateliercinicini | 2010-09-20 19:31 | モスク・廟巡り | Comments(4)