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13年ぶりのシリンジェ村 《 2016 夏旅 》

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ティレ火曜市の翌日は、
セルチュクから8キロ程のシリンジェ村へと行ってきました。
13年ぶり。
驚くほどの観光地化です !
写真で見ると鄙びた感の方が強いね。


名前の通り(シリンジェ=トルコ語で可愛いを意味します)
可愛い村ではあるのですが、
村中お土産物屋さんと化してしまって、
それも、キュタフヤ陶器やシレ産の服等、
トルコ国内の他地域のもの売っているお店がほとんどです。
今はいいけれども、
このままだとシリンジェも個性を失ってしまって、
観光客の足が遠のき、
村の生活はますます厳しくなってしまうんじゃないかしらと
淋しい気持ちになってしまいました。

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とか、言いながら、
村のワイン屋さんでワインを試飲させてもらったら
一気に気分が高揚してキャッホー!
ワインがあるかぎり、
シリンジェ村はダイジョブだ!とか言いながら、
4本買って帰りました。(重かったです。)
食べ物とアルコールで人の心を掴むって大切ですね。


その後は、
頂上まで登って山間にある村全体を眺めたかったのですが、
時間がなかったのでそれは断念。(とっても残念。)

村の家は急勾配に建っていることもあって、
それぞれが家の窓からの風景を遮らないようになっていて良いなぁと
そんな事を思いながら、
家々の間を少しだけ歩いてきました。

そして、
村の方々に、
「うちは歴史のある古民家よ、見て行きませんか?」
 (家に誘って心づけを貰うという個人商売もされてます) 
と声を掛けられたものの、
時間がないのでとお断りをすると
「あらそう、時間がないの~」
と残念そうな声を出されてしまい、
ああ、この村の行く末はどうなっちゃうだろう。。。と
またまた悲しくなってしまったのでございます。苦笑

村の将来について真剣に考えないといけない時期じゃないかと思います。
シリンジェ。

そんな事を思いながらの13年振りのシリンジェ散策でした。







******
シリンジェ村について。。。
住民だった正教徒(生まれも育ちもアナトリア)が、
1923年のギリシャートルコ住民交換合意によって、
ギリシャ人とみなされてギリシャへと追放され、
それと入れ替えに、
ギリシャに住んでいたイスラム教徒がギリシャから追放され、
ここに居住させられるという強制移住がされた土地です。
19世紀には1800戸あったそうですが、
現在の村の人口は530人。





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by ateliercinicini | 2016-09-01 19:34 | トルコ国内旅行 | Comments(0)

ヤズマ(木版プリント)型を求めて  《 2016 夏旅 》

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       この地方のオヤは小さなお花が可愛らしい。


ティレの火曜市に行ったのは、気温が38℃と非常に暑い日だったのですが、
ティレは大変湿度が低いため暑さをそれほど感じることなく、
しかも、市場の中は上から色んな商品で日陰が出来て涼しく感じる程でした。

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          吊るしのディスプレイ大好きです。



市場で数時間過ごした後は、
ティレは歴史の古い街故に、何か掘り出し物があるんじゃないかしら
ひょっとしたらヤズマ(木版プリント)の型があったらラッキーよね、
と骨董品屋を探してブラブラ。

そんな思いが顔に書いてあったのか、
骨董品屋さんに声をかけられまして、
誘われるままにお店に入ってみました。

ですが残念ながら、
ぐるりと見渡してもそれらしきものはなかったので、
直ぐ出ようとしたところ、

ヤズマ型はここには置いていないけど郊外のデポの方あるから。
今、車の迎えを来させるね。

と、サッサと電話を掛けられてしまいましてね、

???
うわ~、これ買わんかったら監禁される悪徳絨毯屋パターン?
しかも、郊外やて!逃げられへんやん!

と、一瞬焦ったものの(普通、そう思いますよね、ここトルコですもの)、
今回は心強い同行者もいるころだから行っちゃえ!
ってことで
郊外のデポとやらにくっ付いていってしまいました。
(この場合、正解は 付いてゆかない!です)

で、連れて行って下さった方の本業はというとフェルトメーカーさん。

古いヤズマ型に加えて自分で彫ったものもあるんだよ

と机の上にド~ンと広げて下さいました。
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        宝の山!


全部欲しい位でしたが、実際には予想以上の高額で1つも買えず。涙

そうでしょう?自分で彫ったらいいよ、写真撮って行きなさい。

と言われて、パシャパシャ写真を撮ってきました。

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そして、その後は、
こんな迷惑な客に、
色のついた羊毛に石鹸水をかけて、
手作業で時間をかけてフェルトを作ってゆく、
そんな作業を見せて下さったりとか、

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非常にお忙しいにもかかわらず、
古いフェルト片を機械にかけて砕き解きほぐし羊毛として再生させたり、
異なる色の羊毛とを混色したりする工場を見せて下さったり、
しかも、
最後は遠く離れたミニバス乗り場へ車で送り届けて下さった、
大変大変親切で良い方でした。
(悪徳絨毯屋とか?と疑ってごめんなさい!)


市場での興奮の買い物に始まって、
日頃見ることのないフェルト制作や工場見学をさせてもらって、
とても刺激的で楽しい社会見学の一日となりました。

ティレ、また再訪したい!





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by ateliercinicini | 2016-08-28 07:16 | トルコ国内旅行 | Comments(2)

エーゲの休日

トルコの長い夏休みも終わって、
10月のエーゲ海は静かで旅行者もまばら。
先週末
チャナッカレとボズジャアダ(ボズジャ島)で
気持ちよく散策してきました。

まずはチャナッカレで、アディル・ジャンさんの作品をじっくりと鑑賞。
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ゴリラや豚さん、ラクダ等々、
ユーモラスなどうぶつ達がいっぱい。
生き生きとした表情、
肩ひじ張らない自由さ。

『チャナッカレ手』と呼ばれる様式についても含め、
作品展についてはまた後日、
詳しく書かせて頂きます。

作品展でアディル・ジャンさんと奥様にご挨拶した後、
ボズジャアダへと向かいました。
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ワインの島、
そしてカラスの島。
海辺ではまるでカモメの様に
海風に乗って飛び、
町中ではスズメの様に
側までやって来て餌をねだる。
島のカラスは、
小振りで可愛い。

ボズジャアダを代表するワインCORVUS (コルヴス)はラテン語でカラスの意。
島で愛される鳥、カラスです。
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次の(次の)タイル画のモチーフは、ブドウとひなげし、カラスかな?
イイ感じ ♪







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by ateliercinicini | 2015-10-11 08:58 | トルコ国内旅行 | Comments(2)

青と光の交差するところ

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      Cem Sultan Türbesi (ジェム・スルタン廟)/ Bursa (ブルサ) 1495


        青と光が交差するところ。
        天窓から差し込む光が神々しく、
        その内に引き込まれてしまいそうです。

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        深いコバルトブルーと鮮やかなターコイズブルー。
        釉の下で泳いでいるような錯覚に。

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        青の上の光と影。

       
        古都ブルサにあるジェム・スルタン廟。
        1495年に建てられました。

        オスマン朝初期のタイルは渡り職人の手によるもの。
        職人達は中央アジアやイランからやって来ました。
        
        中央アジア~イラン~トルコ。
        シルクロードを通って人も文化も交差します。
      
        
        
******      ******      ******      ******

青に惹かれ、タイルに魅せられて、展覧会を開くに至ったスゴイ方がいます。
タイルへの愛情溢れるブログ 『イスラムアート紀行』orientlibrary さん。

コチラで、ウズベキスタンやイランの美しい陶のある写真と共に、
今回の展覧会を開くきっかけから、青に込められた想いについて
書いていらっしゃいます。

踏み出した青の道探求の旅は、これからも続いてゆくようです。
私もお供したいです。^^




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by ateliercinicini | 2011-11-14 05:22 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(10)

君侯国時代~オスマン朝初期(14-15世紀)タイルについて

このブログではトルコタイルについて思いついたまま点描的に書いているのですが、
やはり大雑把にでも歴史的流れをつかんでおいた方が、タイルを見るときに更に
面白くなると思いますので、今回はちょっとばかり退屈な概説を書いておきます。

諸君侯が割拠した14世紀、現在のトルコの大部分であるアナトリアでは、ルーム・
セルジューク朝期ほどの手の込んだタイル装飾はみられません。
(ルーム・セルジューク朝期のタイルについては、いつか書きたいと思っています。)
中央、東と北アナトリアではセルジューク朝芸術の跡が残り、南アナトリアでは、
エジプト、イランなど別のイスラム芸術の影響が見らる、と言ったように各地で技法
的にも様式的にも多様で混沌とした模索期に入っていたと言えます。
この時代は、主として彩釉煉瓦、モザイクタイル、単彩彩釉タイルが用いられ、更に
クエルダセカ技法が新たに加わります。

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        (イズニック、イェシル・モスクのミナレットの彩釉煉瓦)

大きな変化は西にオスマン朝が出現すると共に現れ、この流れがオスマン朝初期から
オスマン朝古典期へと展開するオスマン朝芸術の先駆けとなります。
ブルサにあるオスマン朝初期の建築物ではベイリック時代用いられた技法と共に
釉下絵付ブルーアンドホワイトが使われ始めたことが見てとれます。

(ブルサは静かでそれ程大きくない街です。街そのものがタイル博物館のようで多種
多様なタイルで溢れていて、タイル好きにはお勧めの街です。)

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      (ブルサ、イェシル・モスクのモザイクタイル。細かいです。)
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  (ブルサ、ジェム・スルタン廟の単彩彩釉タイル。基本はコバルトとターコイズブルー)
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      (よく見ると、上から金彩が施されているのがわかります。)
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            (ブルサ、イェシル・モスクのクエルダセカ。)
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  (ブルサ、シェッザーデ・アハメット廟。ブルーアンドホワイトタイルのボーダー)

その後ブルサの次に首都となったエディルネ、そしてイスタンブルでは彩釉煉瓦、
モザイクタイルが次第に使われなくなり、16世紀中頃にはクエルダセカによる装飾も
なくなってしまいます。オスマン朝では専ら釉下絵付け技法を用い、その中で様々な
様式を展開してゆくことになるのです。
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by ateliercinicini | 2010-10-11 20:08 | 様式・文様・技法の話 | Comments(0)

Muradiye Mosque (ムラディエ モスク) / エディルネ

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エディルネにあるムラディエ・モスク。大好きなモスクです。
1436年に建てられたオスマン朝初期の建築物です。
外観はシンプルですが、内部は光が差し込んでとても明るく、壁を飾るタイルは、
それはもう美しい!ため息が出ます。

入った瞬間に思ったのは、トルコ的じゃない。。。
中国的?中央アジア的?イラン的なのかな?
清々しさや重々しさ、種々ごちゃ混ぜな不思議な雰囲気が漂っています。
その不思議さは何処から来るのでしょうか・・・

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正面にある大きなミフラブ。
クエルダセカ・テクニックで作られたタイルにより、隙間なく複雑な文様で
埋め尽くされています。
多彩で精緻な装飾です。綺麗です。圧倒されます!
ムカルナス部分は、中国磁器を真似た小さなブルー&ホワイトタイル。
濃密なクエルダセカと落ち着いたブルー&ホワイト。
このコンビネーションが素晴しい!!!
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左右の壁を見ると、六角形のブルー&ホワイトとその間にターコイズブルーの
タイルで埋められています。
中国磁器からとったモチーフや、それにイスラム的解釈を加えた幾何学文様が
面白いですね。
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空間を残さずに規則性を持って埋め尽くされた部分と、余白がたっぷり取られた
オーガニックな文様部分。
このコントラストが、漂う不思議さの一因になっているのでしょう。

ムラディエ・モスクのタイルは、イラン・テブリズから来た職人によって作られた
ものであると言われています。
この時期のモスクには、まだイズニックタイルは見られません。
イズニックタイルがモスクや宮殿の壁を飾るのは、もう少し先となります。
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by ateliercinicini | 2010-09-15 03:40 | タイル・陶器・工房散策 | Comments(4)