イスタンブルには、イズニック、キュタフヤ、アヴァノス、トルコ各地から
陶器やタイルが集まってきます。 ですから選択枠が広がるわけですが、何故か、好みの品に巡り合えない。 目にする数が余りに多すぎるんですね。 それが、イズニックに行くと、見たもの、触れたもの、欲しくなってしまいます。 買ってしまう。。。 危険な場所です、イズニック。 現在、大小あわせると90~100のアトリエがあるそうです。 高級贈答品、内装・外装タイルを生産する大きな財団。 小さな店を持ち、手作り作品を売る女性達。 イズニック周辺で取れる土を使って、昔からの手法で陶芸に打ち込む作家達。 規模の違いはあっても、皆、陶器が好き、描くのが好き。 作品を手に取るとそんな気持ちが伝わって来ます。 鼻息荒くない、肩の力の抜けた穏か~な優しい作品。 「イズニック・チニは単なるタイルじゃなく贅沢品でなくてはならない」 と、最高級の材料を使い最新の技術で、タシュ・チニを作る財団。 ここは別格。 アトリエというよりも、もう組織化された工場です。 店先で絵付けをしながら、自分で作った作品を販売する小さなお店の女性達。 伝統的な模様をコピーしたものもあるのですが、 中にはハッとするような斬新なデザインや、 自由な感性で伝統モチーフをアレンジしたものがあって、 目が引きつけられます。 女性達の力、素晴しいです! 頑張れ!!! 16世紀のイズニックを手作業で再現するアトリエ。 山から土を取って来て、砕いて練って、手でペタペタ。 一から手作りのタイルです。 機械で作られるものとは違って、厚くて素地は粗い。 粗い素地に、ガタガタした表面、雑な絵。^^ とっても温かい。 そして、イズニックで一番好きな、大好きなアトリエ。 場所は、イスタンブル門のすぐ側です。 ビザンティン、セルジューク、オスマン朝、イズニック、キュタフヤ、チャナッカレ、、、 アナトリアで作られたあらゆる技法を使って作られる陶器はとっても魅力的。 今回もまた買ってしまいました。 左が今回購入した『ミレット手』の鉢。 コバルトとターコイズだけだと、ちょっと冷たく感じるのですが、 紫が加わると温かみが差して、落ち着きます。 気がつくと、紫色の使われた陶器を手にしています。 そして、いつの間にか、こちらも手にしてました。 (あれっ?私ったら、いつの間に???) 花を手にした女性達。 もしモデルがいたら、泣いてますね、これ。 この女性を描いた3枚に加えて、男性柄も2枚ほしい、、、 と思い、更に2枚注文して来てしまいました。 そのうちの1枚は同行のzeytin さんが購入された“ciğerci(ジエールジ)”、 レバー屋さん柄。 次のイズニック行きが待ち遠しい!!! 博物館や遺跡を見て回るのも楽しいですが、お買物が一番楽しいですね! クリック、ありがとうございます! にほんブログ村
by ateliercinicini
| 2011-10-23 05:08
| タイル・陶器・工房散策
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Comments(12)
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boncuk*tile
at 2011-10-23 09:40
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ああ~今すぐにでもイズニックに行きたいです。
街中が工房のようになっているようで、買い物やら 工房めぐりやらでお祭りに行っているようなワクワク感ですね。 チニチニさんも作っていらっしゃる、丸いタイル・・かわいいですね。 ご購入されたミレット手のお皿。 中央のモチーフも素敵だし、これならスペインのマヨルカのお皿の ようで参考にできそうです。 キュタフィアのさくらももこ柄のお皿は、地域の人柄をよく表して いると思います。おおらかな、面白い感じ。 (目なんてまるで、まるこの微妙な時の目みたいです) Zeytinさんのジエルジのお皿も面白いですが、この 三人娘もなかなか今風な感じで可愛いですね。 キョフテも食べたいし・・・早く行きたいです 追)Adil Can & Nursan Sanat Atolyesi のサイトを 見てきました。 通常の絵柄ではなくて、透明釉を使ったスグラフィートのような お皿や壺など、とても参考になるデザインが沢山ありました。 これは力入れて見て回れそうです。
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こんにちはー。
タイル好きには大変危険な場所ですよねぇ。 思わずお買い物モードにスイッチが入ってしまい、 自分を抑えるのが辛かったです。 天使タイル本当は凄く欲しかったんですよ。 ま、次回ということで。 イズニクはタイルに興味ない人には ちょっと地味な町なんでしょうが、 私にはジェンネットでございました。 1日では足りないです。 それに、いつかはイズニク財団にも潜入したいと思います。 boncukさんもトルコへタイル旅行なんてどうです? チニチニさんと行くとたのしいですよん。 この三人娘は宮廷の女官さんとかなんでしょうか? それとも町娘? 右下の娘さんなんてモデルさん歩きしてるみたいで可愛いです。 そういえば、チニチニさん。 イナックスのサイトに展覧会の紹介が 掲載されてますがお気づきで?
わぁ。素敵なお皿やタイル。
特に上二枚のタイルはドキッとさせらてしまいました。 作家さんの眼差しも真剣そのものですね。 人を惹きつける作品は人の想いから創られるという事が よく分かります。 最後のコミカルなお皿も味がありますね。 たくさん並べると可愛さ倍です。
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boncuk*tile
at 2011-10-24 13:20
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>boncukさんもトルコへタイル旅行なんてどうです?
チニチニさんと行くとたのしいですよん。 ありがとうございます。 もしご迷惑でなければいつかご一緒したいです。 チニチニさん、宜しくです。<(_ _)>
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ateliercinicini at 2011-10-25 17:23
◆ boncuk*tile さん
>ああ~今すぐにでもイズニックに行きたいです。 今すぐ、飛んできて下さ~い。^^ タイル好きには楽しいですよ、イズニック。 アディルジャンさんとヌルサンさんご夫婦のアトリエは、スグラフィト陶器も 作っていらっしゃるし、ミレット手陶器のデザインはどれもマヨルカに 応用できるんじゃないかしら? まるで陶器博物館のようなお店です。 おすすめです!
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ateliercinicini at 2011-10-25 17:31
◆ zeytin さん
あの天使は、いいですよねぇ~。 積極的に宗教心をおこさせない、でも、そっと側に居てくれて(くっ付いてて?) 笑顔にしてくれる天使。^^ イズニック財団はL先生と行かれると簡単に入れるんじゃないかしら? 3人娘は可愛いおべべを着ているので、おっしゃるとおり女官さんだと思います。 日本での展覧会。近づいてきました。 見に行けたら良かったんだけど、あまりに遠い。。。
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ateliercinicini at 2011-10-25 17:40
◆ hisosari さん
上二枚はイズニック財団の写真です。 hisosari さんは正統派・宮廷派ですね。^^ キュタフヤの漫画のようなデザインは気が抜けていて可愛いですよね。 大学時代こんな感じに描いてみたいなぁと思ったことがあるのですが、 もし実際に描いたら先生に「真剣に描きなさい!退室っ!!!」 と怒られるんじゃないかと思って描けませんでした。
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ateliercinicini at 2011-10-25 17:44
◆ boncuk*tile さん
>もしご迷惑でなければいつかご一緒したいです。 >チニチニさん、宜しくです。<(_ _)> 機会があったらご一緒しましょう。 ですが、私どこへ行っても、のんびりペース。 一日に1、2箇所位見たら、あとはお茶飲んでまったり。 とっても効率の悪い旅になっちゃいますよ。^^
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boncuk*tile
at 2011-10-25 19:47
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アディルジャンさんのサイトを、スペインタイルの先生に
見て頂いたら、とても素晴らしいと喜んでいらっしゃいました。 本当にスグラフィートやマヨルカに応用できそうな、 素晴らしい作品が沢山でとても勉強になります。 >機会があったらご一緒しましょう。 うわ~ありがとうございます。 とても楽しみになってきました。いつ行かれるかな~ >ですが、私どこへ行っても、のんびりペース。 一日に1、2箇所位見たら、あとはお茶飲んでまったり。 とっても効率の悪い旅になっちゃいますよ。 ハーリカ!です。 それでこそ、トルコの旅行ですよね。 日本の旅行者は忙しすぎます。 是非、チニチニさんのペースでお願い致します。 私もまったり、お茶しながらがいいで~す。
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ateliercinicini at 2011-10-26 06:56
◆ boncuk*tile さん
アディルジャンさんの作品、とっても素敵ですよね。 boncuk*tile さんや先生の作品つくりの参考になってよかったです。 トルコ旅はのんびりに限りますね。^^
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at 2015-01-10 04:48
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ateliercinicini at 2015-01-11 03:35
◆ カギコメさん
メルハバ! 限られた時間の中、わざわざお越し下さって有難うございました。 あんなに可愛くなるとは!ホジャもきっとビックリですよ。 焼き上がりが楽しみですね。 そうです、チャイの受け皿はこちらのお嬢様です。可愛いでしょう? チューリップやカーネーション柄ばかりではなく、 こういったデザインのトルコ陶器もあるんですよ。 次回、お目にかかるのが待ち遠しいです!
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